ベルリン（CNN）ロシアの野党指導者アレクセイ・ナヴァルニーを治療している病院によると、彼は毒を盛られたとの検査結果が出たそうです。
ベルリンのシャライト病院は、クレムリン批判者は「コリンエステラーゼ阻害剤のグループの物質による中毒」に苦しんでいたと指摘しました。
土曜日の朝、シベリアのオムスクからドイツの首都に移送されたナヴァルニー氏は、集中治療室で昏睡状態にあると付け加えました。
「彼の健康状態は深刻であるが、現在のところ彼の生命に危険はない」と病院は月曜日の声明で述べました。
病院によると、ナヴァルニーに使用される特定の物質はまだ特定されていません。
コリンエステラーゼ阻害剤は認知症治療薬として広く使用されています。
サリンやノビチョクを含む農薬や化学兵器の神経ガスにも含まれており、イギリスのソールズベリーにある元ロシアのスパイ、セルゲイ・スクリパルへの2018年の攻撃に使用されました。
それは心拍数を遅くすることができ、脳に有毒です。
EUが調査を要求
ナヴァルニー氏の報道官キラ・ヤルミーシュ氏は先週、シベリアのトムスク市からモスクワに向かう飛行機の中で、毒物の疑いで体調を崩したと述べました。
EUの最高外交官であるジョセップ・ボレルは、月曜日の夜に発表された声明で調査を求めました。
「欧州連合は、ナヴァルニー氏の命が狙われていると思われることを強く非難する。ロシア当局は、ナヴァルニー氏の中毒について、遅滞なく独立した透明性のある調査を開始することが不可欠である」と、欧州連合（EU）外務上級代表の声明を発表しました。
続けて、「ロシア国民は、国際社会と同様に、ナヴァルニー氏の毒殺の背後にある事実を要求している。責任者は責任を問われなければならない」
ドイツ政府は月曜日の初めに、ナヴァルニーが毒を盛られたため、特別な保護が必要になる可能性は「かなり高い」と述べました。
「私たちは、かなり可能性が高い、毒を盛られた患者を扱っている」とアンゲラ・メルケル首相の報道官、ステフェン・セイバートは月曜日の記者説明会で記者に言いました。
「中毒の可能性が高いので、保護が必要である "とセイベルト氏は述べました。
疑惑はナヴァルニー氏が自ら毒を飲んだのではなく、誰かがナバルニー氏に毒を飲ませたということです。そして、最近のロシアの歴史の中で、残念ながらそのような毒殺の例は1つか2つある」とザイベルト氏は付け加えました。
メルケル首相とドイツ連邦共和国のマース外相は共同声明で次のように述べています。「シャライト病院の医療チームによると、臨床所見はアレクセイ・ナヴァルニーの中毒を指摘しています。
ロシアの政治的野党におけるナヴァルニー氏の顕著な役割を考えると、地方当局は今、この犯罪を細部に至るまで解明し、完全な透明性をもって解明することを緊急に求められています。
「ナヴァルニー氏が完全に回復することを願っています。厳しいテストを受けている彼の家族にも私たちの良い願いが広がっています。」
ナバルニー氏のドイツへの医療避難を企画したシネマ・フォー・ピース財団のジャカ・ビジルジ会長は土曜日、CNNの取材に対し、ナヴァルニー氏の容態は "安定している "と語りました。
金曜日にナヴァルニーを治療していたシベリアの病院は、ナヴァルニーが毒を盛られたとの主張を否定しました。
ロシアの病院の副主任医師であるアナトリーカリニチェンコ氏は記者会見で、ナヴァルニーの血液や尿に毒物は発見されなかったと語りました。
「カリーニチェンコ氏は地元記者に「患者が毒を盛られたとは考えていない」と語りました。
「毒物やその体内での痕跡は特定されていない。『中毒』の疑いは残っています。しかし、患者が毒を盛られたとは信じていない」と彼は付け加えました。
参照先：https://edition.cnn.com/2020/08/24/europe/alexey-navalny-germany-poison-grm-intl/index.html