大野くん ヒールで行って、負けた
おはよーござい雅紀!Mayです!
アメトーーーク、ちゃんと見たの初めてかも。
おじさん芸人が対象だから仕方ないけど、森三中の大島さんも出て欲しかったな。
むしろ、大島さんならおじさん芸人枠でもいけるっしょ
全体的に面白かった。
狩野英孝って嵐ファンだったの?
たまたま定食屋で相葉くんと会っただけどと思ってたわ
吉村もそうだったの?
ファンと言うより、収録の楽屋を話すために出てきた感じなのかな?
大吉さんは、ガチだもんね。
なのに、ケータリングスタッフとして行ったのは華丸さんなんだよね
その話し聞いた時、笑ったもんなぁ。
フジモン、微妙…。
そのUB説が正しいとすると、作詞した人も大野くんのことを知ってたことになるよね?
5人だけで話し合ってたんじゃなかったっけ?
元々好きじゃなかったけど…。
う~ん、何だかなぁ…。
でも、まぁ、塚地の話は良かったし、
ノブの写真の話も良かったからね。
なんだけどさ、最後のあれは無いわァ~。
おじさん芸人のスケスケは痛い、痛過ぎる
でもね、でもね!
CMが全部嵐なのはめっちゃ嬉しかった!
三ツ矢サイダーの5人それぞれのやつ、録画できてなかったから良かった~!
お得な大野くん♪
大野くんの家で俺たちは初めてキスをした
唇を触れ合うだけのキス
何度も何度もキスを繰り返す
「んんッ…」
「チュッ…」
俺は目を瞑って大野くんの唇の動きを感じる
「はぁ…委員長の唇、気持ちいい」
そう言ってまた俺の口を塞ぐ
口を少し開いて食むようにキスを続ける
ね?大野くんは俺のことどう思ってる?
大野くんの唇に合わせるように俺も唇を動かす
それだけなのに体が痺れたような感じになる
少し長く唇を押し当ててからそっと大野くんの唇が離れていった
ゆっくり目を開けると大野くんと目が合った
「ふふっ、良かった?」
恥ずかしくて顔を逸らした
「お、大野くん…キス、上手いね」
「そう?」
「うん」
「気に入った?」
俺はこくんと頷いた
目をあげると大野くんが笑っていた
俺は恥ずかしくてまた目を逸らした
「照れてるの?可愛いね」
余裕な大野くんに対してウブな自分が恥ずかしくて顔をあげられない
「な、舐めてやろう…ってキスのことだったんだ?」
「なんのことだと思ってたの?」
大野くんが笑いを含んだ声で言った
「えっ、いや…別に」
あたふたしながら言葉をさがす
大野くんがニヤッと笑う
「本当は違うけど…委員長がウブだから今日は止めとく」
「今日は?」
大野くんが俺の耳元で囁く
「また今度、気持ちいいことしよ」
その掠れた声が耳を擽った
「つっ!!」
下半身にズンっと響いた
慌てて耳を抑えて大野くんから離れた
心臓がバクバク激しく打ち付ける
大野くんがクスクス笑った
「ほんとに委員長って面白い」
「か、からかわないでよ」
「からかってないよ、全部本当だもん」
「ううっ…」
耳を抑えて大野くんをじとっと見つめた
そんな俺を見てまたクスクス笑った
本当って何が?
俺には大野くんの考えていることが全く分からない
好きな人にからかわれるってちょっと傷つく
でも…
大好きだから何でも許してしまう自分も切ない
俺は好きだから大野くんとキスしたんだよ?
俺たち、こんなことして普通に今まで通り友達でいられるの?
そんな俺の思いなど全く知らない大野くんが言った
その言葉に驚いた
「そうだ、ダンスに合う曲でいいのがあるの忘れてた」
「えっ?」
「きっと委員長も気に入ると思うよ、待ってて。持ってくるから」
そう言って大野くんは部屋を出ていった
ダンスの曲なんでどうでもいい…
その後ろ姿を見ながら俺は悲しかった
大野くんにとって俺とのキスってその程度なんだ?
俺には特別なことだったんだよ?
それなのに急に話題がダンスの曲に行くの?
さっきのキスってなんの意味もないの?
遊びだったんだね?
気持ちよければ誰だって良かったんだ?
例えそれが男でも?
俺にとっては本気のキスだったんだよ?
気持ちが入っていた
大野くん、好き…ってずっと言ってたよ
俺と大野くんの気持ちが全く別物なのが悲しくてさっきまでの夢のような出来事が霞んでいく
それでも…それでも…許してしまう
大野くんが好きだから
出ていったドアに向かって、俺はずっとその言葉を心の中で繰り返していた
『大野くん好きだよ』
続く…。