日記

雑魚という奇跡

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優しくって少しバカ 
本編は、
お二人の馴れ初め話です。
昨日・今日の別館より時代が遡りますので、
ご容赦ください。
⭐︎⭐︎⭐︎
コンビニで拾われて、
あれやあれよという間に
翔ちゃんの部屋に来ちゃった。
お泊まりしてもいいことになった。
「あ、あの。
俺どこで寝たらいい?」
食事は済んだ。
シャワーも浴びた。
翔ちゃんの使ってないボクサーパンツをもらって、
Tシャツとスウェットも借りた。
俺は、
別にボクサーパンツも翔ちゃんのお古でよかったのに、
翔ちゃんが、
「いや、親しい中にも礼儀ありだし。」
などと、よくわからない理屈をこねて、
箪笥の奥底から、
ビニール袋に入ったままのそれを取り出してきた。
そして、箪笥を引っ掻き回したせいで、
部屋の乱雑度はまたMAXとなる。
ここでいいかなぁ。
ソファのとこの服をどうにか畳めば、
一人分ぐらいの寝る場所はできそうだ。
その辺のものを畳んで、
重ね始めた時だった。
「あのさ。雅紀。
一緒に片付けは明日するからさ。
今日は一緒に寝ようぜ。」
翔ちゃんが鼻をこすりながら言う。
「へ?え?
えっと、
一緒にって?」
全く想像してなかった言葉。
「あのさ。悪いけど。
布団が、一枚しかないんだよ。
ほんとは、雅紀にベッドを譲って俺がここに寝るのが、
客に対する礼儀だと思うんだけどさ。
ほんと、俺のうち何もなくてごめん。」
「え?じゃ、俺この辺で、
何もなしに寝るし。」
「いや風邪引くから。
もしかして、俺がなんかするっておもってる?」
ぶるぶるぶる。
首を横に振る。
「いやいやいや。」
なんなら、
俺らは高校の時から、ずっとマブダチだし、
ずっと一緒にいたし、
雑魚寝したこともあるし、
いろんなことしたけど、
そんなことなどまったくなかったし。
「俺もだ。
雅紀が、気にしないんだったら、
一緒に寝ても構わないだろ。」
「ま、そういえばそうだけど。」
「じゃ、決まりだ。
寝るぞ。」
ベッドの上に、一緒に横になって、
布団にくるまる。
「おやすみ。」
すうっと、俺の方に背中を向けて、
次の瞬間。
すやすやと寝息を立てた翔ちゃん。
くう。
先に寝ちまったか。
ちろ。
悔しくなって寝顔を覗き込むと、
うわ。
まじ、
可愛い顔なんだけど。
こんな顔だったっけ。
翔ちゃんって。
高校の時と違う
男と色気を感じさせるのに、
すやすやと無防備なその姿。
うっわ。
ドキドキするんだけど。
やばいものを見てしまったように、
くるりと翔ちゃんから背中を向けて、
壁の方を見つめたけど、
どきどきして眠れなかったのは、
どうも
俺だけだったらしい。
ふわ。
ここ?
どこ?
見慣れない天井。
もやぁとした頭。
どうも、俺は眠れないと言いつつ、
いつのまにか眠りに落ちたらしい。
窓の方は日差しが差し込んでいる。
朝が来ている。
眠い目を擦りつつ、
ベッドの上に起き上がると。
「雅紀。おはよ。
珈琲飲むか?」
珈琲のいい香りと、
翔ちゃんのかっこいい顔があって、
俺の胸がどきんとはねた。
⭐︎つづく⭐︎

雑魚でふわっと!?

優しくって少しバカ 
本編は、
お二人の馴れ初め話です。
昨日・今日の別館より時代が遡りますので、
ご容赦ください。
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あれやあれよという間に
翔ちゃんの部屋に来ちゃった。
お泊まりしてもいいことになった。
「あ、あの。
俺どこで寝たらいい?」
食事は済んだ。
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翔ちゃんの使ってないボクサーパンツをもらって、
Tシャツとスウェットも借りた。
俺は、
別にボクサーパンツも翔ちゃんのお古でよかったのに、
翔ちゃんが、
「いや、親しい中にも礼儀ありだし。」
などと、よくわからない理屈をこねて、
箪笥の奥底から、
ビニール袋に入ったままのそれを取り出してきた。
そして、箪笥を引っ掻き回したせいで、
部屋の乱雑度はまたMAXとなる。
ここでいいかなぁ。
ソファのとこの服をどうにか畳めば、
一人分ぐらいの寝る場所はできそうだ。
その辺のものを畳んで、
重ね始めた時だった。
「あのさ。雅紀。
一緒に片付けは明日するからさ。
今日は一緒に寝ようぜ。」
翔ちゃんが鼻をこすりながら言う。
「へ?え?
えっと、
一緒にって?」
全く想像してなかった言葉。
「あのさ。悪いけど。
布団が、一枚しかないんだよ。
ほんとは、雅紀にベッドを譲って俺がここに寝るのが、
客に対する礼儀だと思うんだけどさ。
ほんと、俺のうち何もなくてごめん。」
「え?じゃ、俺この辺で、
何もなしに寝るし。」
「いや風邪引くから。
もしかして、俺がなんかするっておもってる?」
ぶるぶるぶる。
首を横に振る。
「いやいやいや。」
なんなら、
俺らは高校の時から、ずっとマブダチだし、
ずっと一緒にいたし、
雑魚寝したこともあるし、
いろんなことしたけど、
そんなことなどまったくなかったし。
「俺もだ。
雅紀が、気にしないんだったら、
一緒に寝ても構わないだろ。」
「ま、そういえばそうだけど。」
「じゃ、決まりだ。
寝るぞ。」
ベッドの上に、一緒に横になって、
布団にくるまる。
「おやすみ。」
すうっと、俺の方に背中を向けて、
次の瞬間。
すやすやと寝息を立てた翔ちゃん。
くう。
先に寝ちまったか。
ちろ。
悔しくなって寝顔を覗き込むと、
うわ。
まじ、
可愛い顔なんだけど。
こんな顔だったっけ。
翔ちゃんって。
高校の時と違う
男と色気を感じさせるのに、
すやすやと無防備なその姿。
うっわ。
ドキドキするんだけど。
やばいものを見てしまったように、
くるりと翔ちゃんから背中を向けて、
壁の方を見つめたけど、
どきどきして眠れなかったのは、
どうも
俺だけだったらしい。
ふわ。
ここ?
どこ?
見慣れない天井。
もやぁとした頭。
どうも、俺は眠れないと言いつつ、
いつのまにか眠りに落ちたらしい。
窓の方は日差しが差し込んでいる。
朝が来ている。
眠い目を擦りつつ、
ベッドの上に起き上がると。
「雅紀。おはよ。
珈琲飲むか?」
珈琲のいい香りと、
翔ちゃんのかっこいい顔があって、
俺の胸がどきんとはねた。
⭐︎つづく⭐︎

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