コモンウェルスゲームズの開催が危ぶまれている
オーストラリアのビクトリア州が予算不足のため、コモンウェルスゲームズの開催計画をキャンセルした。
ビクトリア州は2022年にコモンウェルスゲームズを開催する予定で、主催者を見つけるのに苦労した。
ビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相は、12日間のトーナメントには60億豪ドル以上の費用がかかると見込まれていると述べ、新たな数字はビクトリア州にもたらすであろう「推定経済効果の2倍以上」であると付け加えた。
主催者は当初、ジーロング、ベンディゴ、バララットなどの都市で開催されるこのイベントの費用は26億豪ドル(14億ポンド、18億ドル)になると見積もっており、州政府は地域への支援として請求していた。
ビクトリア州は、昨年開催地を打診された際には「喜んで協力」したが、「いかなる代償を払ってもではない」と述べた。
コモンウェルスゲームズとは、イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会。
オリンピック競技のほか、英連邦諸国で比較的盛んなローンボウルズ、7人制ラグビー、ネットボールなども行われる。
主催はコモンウェルスゲームズ連盟で、日本語では英連邦競技大会とも呼ばれる。
コモンウェルスゲームズの歴史は、1891年にイギリス人牧師のクーパーが英語圏諸国の結束と親善を目的としたスポーツの祭典を提案したことに始まる。
最初の大会は1930年にカナダのハミルトンで開催された。
その後、英連邦の変遷とともに大会の名称も変更され、1978年以降、現在の名称になっている。
最新の大会は2022年にイングランドのバーミンガムで行われた。
オーストラリアが67個の金メダルを含む178個のメダルを獲得して総合優勝した。
日本はコモンウェルスゲームズに参加していないが、2026年大会に向けて招待される可能性がある。
https://www.bbc.com/news/world-australia-66229574